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執筆者の写真そよかぜ らしん盤

決める

今日は就労支援施設そよかぜ、として

何をやっているのかという考えについてお話ししてみたいと思います。


悩みがあるときどう前進すればいいのか

その解決方法でよく言われるのは

「決めること」。

どうなるか、うまくいくかどうかは

誰にもわからない。

そこを見ているといつまでも

状況は変わらないから

「まずはやってみる」。

悩み考えるのはそのあとでいい。


就労支援施設ではしっかりプログラムの時間と内容が設定されており

それがこなせない体調や状況の場合は休みましょう、と

決められているところもあると思います。


そよかぜではそれがほとんどありません。

シフトを入れるも入れないも

1日をどうスケジュールするかも

作業途中で休憩を入れるか入れないかも

メンバーさん自身が決めて過ごしています。


今までこの環境設定を「甘い」「ぬるま湯」と例えるメンバーさん、関係者が殆どで

私自身もそうなのかぁ~と漠然と思っていました。


でも最近、はっとしました。

見方を変えればこの環境はとても「厳しい」ものではないか、と。


シフトに入っていない時間、皆は作業している。

自分は何もすることがなくどう過ごしたらいいか。

言い訳したくてもそれを選んだのは自分。

シフトに入れたものの気持ちが乗らずに休んだ場合も

誰に責められることもなく

その穴を埋めてくれた別のメンバーさんに後日どう振舞うかも

自分で考えないといけない。

そうした過ごし方の無意味感や

そうして得られた工賃の少なさの不満は

誰のせいにもできない。

自分で選んだ結果ですから。


けれども、そこでそれぞれご自身で考えるきっかけになっていきます。

自分はどうしてその選択をするのか、

それによってどんな功罪があるのか。

心の根っこのほうにある希望や不満が見えてくる。


この見えてきたものを

どう満たしていくのか、どう実現していくのか。

これを支援員と一緒に考えていくところが

そよかぜの役割だと思っています。






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